ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
《アスランside》
「んぁっアッシュ…きもち、い…っはぁ」
「ぁ…ぼ、くも…だよっ…クリス…」
「もっと…ぁ、もっとして…っ!」
「…なんと……Fabulous」
そう興奮したように呟くディノをチラッと横目に見たクリスはゆっくりと唇を離した。そして僕の首に腕を回したままディノに目をやる。
「パパ…っ僕、もう我慢出来ないよぉ…アッシュとのキス気持ちよくて、ココこんなになっちゃった…」
腕を離してソファにくったりともたれた彼は足を開き、可愛らしい顔とはアンバランスなソレの先っぽを撫でた。
「んっ……見て?こっちも、早くパパに愛されたいってヒクヒクしてる…ッ」
「…おや…ドロドロになってしまっているではないか、ナカはとても熱そうだな?」
「うん…っ、パパのがほしい…早く、お願い
…僕のことを愛して?」
ディノはベッドに移動し、服を脱ぎながら「おいで」と言った。
目の前の光景は、何が真実で何が偽りなのか分からない。
さっきの耳元での言葉に、この現実に順応した振りをしているだけなのだと思っていた彼は、ディノに突かれながら気持ち良さそうな声をあげて心底幸せという表情をしている。
「…っあん!…ぁっ、愛…してる?僕のこと…っはあ、愛してる?」
「…あぁ、愛しているよ…クリス」
「…うれ、しい…っ…んぁ、きもち…っいよぉ…」
ソファから2人の様子を見ていた僕は、放心していた。
演技なの、それ…?
僕が知っているのと何も違わない、ただ痛いだけのはずの行為なのにどうしてきみは…
「…ッあぁ!」
「おぉ…ナカがうねっているね…射精せずに達してしまったのかい?……ッ、私もそろそろだ……受け止めてくれ……っん!」
肌がぶつかり合う音と粘着質な水音が大きく響いていた部屋は、突然2人の荒い呼吸が聞こえるだけになった。
「…っあ…はぁ、は…あ……」
「……っ!」
紅い顔をしたクリスは髪をかきあげながら僕の目をチラッと見て微笑んだ。