ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
お腹のあたりから、下着の中にゆっくりと手が滑ってくる。嫌なのに抵抗することも出来ず目を瞑り耐えていた。
股の間をスっと撫でられる。
『…んっ!』
「ッハ、感じたのか?」
「…おい、おまえのココすげえヌルヌルだぜ…いやらしいヤツだな」
自分の手で触ってはいないのに、股の間が湿っているということはわかった。
嘘…、私おもらししちゃったのかな…
『…っ、恥ずか…し』
「ああ、恥ずかしいなァ。今日会ったばかりの男にこんなところをトロトロにされちゃうなんて。」
「ハハハ、エッチな汁が垂れちまってるってよ!」
『…っ…これ、なに?』
「あ?これか?」
すると私の下着に手を入れていた男は、クプッと軽く掬うようになぞってその手を私の目の前に出した。
なんで?…なんでこんなところが湿ってるの?
『っあ!………』
「見えるか?ほら…すげえだろ?」
透明な液体のつく中指と親指をくっつけて離すと、ツゥっと糸を引いた。
「うわっ!…やべ。」
「こんなんなってんのかよ…こいつ。」
「…これはな、おまえが気持ちいいと思った時にそこから溢れる液体なんだよ。もしかして初めて見たのか?カラダが男を欲してる証拠なんだぜ。」
そう言ってその指を私に見せつけるように口に含んだ。
『…あ、…やだっ!』
「ん〜、いい味してるぜ…甘ぇ。アッシュより先に味わっちまったことになんのか。悪ィな。」
この人何を言ってるの…?アスランは一生こんなのの味を知ることなんてないよ…っ!
私が俯いていると、ある男の携帯電話が鳴った。
「…俺だ。…あぁわかった。」
「なんだって?」
「あと10分でこっち戻ってくるってよ」
「…お楽しみも終わりか。」
「おまえ、パパに余計なこと言うんじゃねえぞ。ベッドの所に戻れ!」
アスランがあと10分で戻ってくる。
…でも私の心は沈んでいた。
久しぶりに話した日本語はとても辛いものだった。
あんなものを飲まされてごちそうさまでした、だなんて…
そして湿った感覚の残る下着に何故か涙が出そうになる
あと10分でちゃんといい子の私に戻らなきゃ。
泣いちゃだめ…
パパが喜ぶ笑顔でいないと…。
私はギシッと音を立ててベッドに座った。