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ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH

第14章 消えない傷


アスランたちが倉庫を出ていく姿をじっと眺めていた。
遠くなる背中を見ていると、拭ってくれた涙がまた溢れ出す。

ガラガラとシャッターが閉じると、見張りの男たちが寄ってくる。


「いつまで泣いてるんだ、帰ってくるって言ってただろ?目が腫れちまうぞ。」

「…泣き顔、そそられるなァ。」

「おい、馬鹿焦るなよ…」

「どれくらい経った?もう40分くらいになるだろ?」

「ああ、そろそろだ。」




私はその場にペタリと座った。
帰ってくるというのは分かっているのに、とてつもなく寂しくて切なくて…感情のコントロールが出来なかった。

無意識に唇に手がいく。そこはまだアスランの体温が残っているかのように熱を感じた。
ぺろりと唇を舐めると、アスランの舌にされているような感覚がする。

『…っは…っ…ぁ』

目を閉じて同じことを繰り返すとキスしている時のことが思い出されて、私の舌がアスランの舌を求める。

『…っん…アスラ、ン…』

たまらず指を咥えて舌を絡めると、唾液がたらりと口の端から垂れた。…どうしちゃったんだろう私、目の前に人がいるのにこんなこと…。


『…っは…んぅ…、あつい…はぁ、っはあ…』


気が付くと身体中が熱くて、息も上がっていた。


それを見ていた男たちは笑いながら話しかけてくる。

「…どうした、ユウコ?指なんかをそんなに熱心に舐めて」

『っ…あつい…はぁ…ぁ』

「あついって…おい、カラダがおかしいのか?それは大変だな…クク、俺たちが見てやるからこっちにこいよ」

「早く。治してやるから」


私が這うように檻に近付くと、柵の隙間から腕が伸びてきてズルッと引きずられる。

『はぁ…んっ…からだが、へん…』

「こりゃすごい効き目だな。ドレッシングにも混ぜたのが正解だった。」

「見ろよこの顔…その辺の女より全然色気あるぜ。硬くなってきちまった」

「俺なんか指舐めてる時、想像しちまってとっくに勃ってる」


つらい、あつい、こわい
きもちいい、くるしい…

色んな感情に頭を支配されて、わけがわからない。動いてもいないのに、呼吸がどんどん荒くなってくる。

『…っはぁ、は…アスラン…ッ』


男の手が私のシャツのボタンに触れる。


「そんなにアツイなら脱いじまえよ」

「手伝ってやるから」


ひとつ、ふたつとボタンが外されていった
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