第7章 爪割れ
体育の内容はバレーボール。しかも、三人ペアのパス練。
先生「せっかくの機会だから、3組と4組、混ざってチーム組めよー」
先生の要らない気遣いのせいで困る。
三人、そう言われると、あの二人しか出てこない。
でもな…。
そう思っていると、
バシッ!……パキッ
「っ、痛…」
私の手にボールが飛んできた。
すぐ、手を見てみると爪が割れていた。
血も出ていた。
自分の手を見てると、ある人物が近づいてきた。
いじめっ子A「あっごめ~ん!るかちゃん見えなくて間違えてそっちに投げちゃった~♪」
やっぱりコイツか、どうしてボールを投げられるかも分かる。
さっきの事見ていたんだろう。
その腹いせだ。
後、三人ペアだから私とあの二人を組ませないためだろう。
お、チ「るかー!一緒にやろー」
と、二人が駆け寄って来てくれた。
申し訳ないけど事情を話す。
「あっごめんね。私、ちょっとボールで爪割れちゃって…」
まぁ、自分でやった訳じゃないですが。
チ「えっ!?大丈夫?」
何でこんなに心配してくれるんだろ?
優しい子やなぁ。
「大丈夫大丈夫。保健室行ってくる」
そういって、私は皆から離れた。
体育館を出ようとしたとき、チラッと二人を見たら、男女関係無く囲まれていた。
その光景を見た私は、なんとも言えないような、でもちょっと寂しいような、そんな変な気持ちになった。
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お「なぁ、チョロ松。」
チ「なに?」
お「るか、怪しくない?」
チ「僕も今、それ思ってた」
この二人の会話を聞いていた者は誰もいない。