第4章 培われしは藍晶石の光輝
「もっと食えんだろ、おい」
「ほら、こっちだよリアちゃん」
『も、や…む、無理…ッ…待ってぇ…っ』
中也の作ってくれた料理を食べるのだが、先程からずっとこんな調子。
私にカトラリーを持たせてくれず、左右から挟まれて食べさせられ続ける。
『じ、自分で食べ「ダメか…?」!!!…あ、ダメじゃないです、から…!』
「中也ばっかりずるいんですけど。一応私ここまで危険なのわかってるのに来てるんだからね?」
『あ、ごめんなさ…、んむ…、』
最初はおずおずと、ゆっくりだったのに、段々と何をヤケになったのか二人ともペースが上がってきて、対応できないし段々恥ずかしくなってくるしでもう大変だ。
「どっちが美味い?こっちだよな?」
「私のあげたやつの方がいいよね?」
『ど、どっち道中也さんの料理じゃないですか…?』
「「いいからどっち!!」」
『…私それよりあそこのデザートの方が美味しそうに見える』
相手をするのも面倒だ、こんなの。
構ってられない、どう答えたってどっちかが面倒なことになるだけなのに。
だから未だに手をつけていないものを指して言った。
すると二人して顔を見合わせてから、私に向き直ったのだ。
「どっちに」
「食べさせて欲しい?」
『自分で食べたい』
「「どっちか」」
『ええっ、めんど……折角美味しいのに美味しさ半減しちゃう』
そこまで言えば、揃って大人しくなってくれた。
いや、一人は純粋に喜んでガッツポーズしてるだけだけれど。
もう一人に関しては舌打ちしたの聞こえたけれど。
『…今ガッツポーズした人に食べさせてもらう』
「!!!…他の料理は?」
『さすがに作りすぎ。こんなに一気に食べないです』
ゆっくり味わって食べたいのに。
不貞腐れたようにデザートを食べさせてもらう。
…何このパルフェ、無駄に美味しい。
『……防腐処理していい?』
「食えって」
『せ、折角なのに?どうして??』
「食ってもらうために折角作ったんですけど??」
『?でも、生クリームってえっちぃんでしょ?』
私の質問に、大人二人がぶっ、と吹き出して口元を押さえる。
「何が!?どういう意味だよ!!?」
『そ、そういうプレイのために使うんだって野ばら姐さんが…』
「あいつか!!!くそっ、変態ばっかりかあのマンションは!!?」