第4章 培われしは藍晶石の光輝
翌朝、目が覚めてから朝食を作ろうと動くのをきっかけに、リアも目を覚ます。
『…またリアよりご飯?』
「お前のご飯だからなぁ」
『リア、ご飯より中也さんがいい…』
「中也さんは食べ物じゃないんすけど…お前寝惚けてねぇか?」
可愛いけど。
朝からこんなにベッタリだなんて初めてだ、こっちがどれだけ平生を装うのに必死か分かってねえなさては。
可愛いけど。
『寝惚けてない』
「じゃあなんで俺の目の前で服脱ぎ始めてんです?昨日俺あんなに頑張って説得して着せましたよね?」
『?中也さん、裸の方が好きかなぁって』
「中也さんは今、リアが今日どんな可愛い格好してくれっかなって想像してるなぁ」
『……スリット深めのミニスカー「却下。スカート却下」好きそうなのに』
大好物だ馬鹿野郎。
こいつ脚綺麗だし。
「今日は?お仕事する日だよなぁ??」
『……ヤキモチ?』
「…………おう」
『…ショートパンツ選んでくる』
なるほど、だいたい分かってきた。
俺が先にデレさえすりゃあ素直に言うことを聞いてくれるらしい。
「朝何食べたい?」
『中也さんが好きなやつ』
「じゃあ今日は和食コースで」
明日あたりフレンチトースト食わせてやろ。
俺も大概ちょろいらしい。
もしかしてこれが父性か。
少しの間考えて、何も考えなかったことにした。
あまりにも俺得なシチュエーションが出来上がりはしたのだが、それでは他の誰かの元に嫁入りするのを見届けなくてはならない上、自分が手を出せないではないか。
そんな世界許されるか?
俺が地球ごとぶち壊す。
『中也さん朝から妄想が激しい…』
「…お前はどこにも嫁にやらん」
『へえ、じゃあ貴方とも結婚できないわね中也パパ?』
「リア、ただでさえ未成年に手ぇ出してるからこれ以上俺のメンタル削らないようにしてやって」
まるっと全部聴こえていたそうだ。
それほどまでに俺の意思の強い妄想だったらしい。
ああ、全てはこいつがこんなにも愛らしいのが悪『中也さん今日変態だからラウンジで食べていい?』…
「…何、ラウンジで誰と食うんだよ」
『カゲ様とか?』
「却下。せめて髏々宮か白鬼院か渡狸なら許す」
『……じゃあ渡狸の部屋乗り込んであーんなことやこーんなことされに行ってきま「自殺していいか」ごめんなさいって』