第4章 培われしは藍晶石の光輝
妖館に戻れば、カゲ様と中也にそれぞれまた料理を作る。
それらをお皿に盛り、それぞれ差し出して食べてもらっているうちに次の料理、また次の料理と、続けていく。
「ふふふ、この前菜…か、辛いドS…ッ、リアちゃんよ、この中に一体何を入れた…!?」
『ハバネロパウダー』
「辛い?…めちゃくちゃ美味ぇけどこの前菜。キノコのマリネとか鶏のディアボッラとか最高じゃねえか、バルサミコも何か他のもんで希釈してんだろ?センス感じるレベルだぞこんなの」
『そ、そう…へえ……、わ、ワイン飲む…?』
「おっ、分かってるなぁ…開けてくれんの?…選んできてくれるか?」
にこ、と嬉しそうに微笑まれれば、それにきゅうっと胸が締め付けられてすぐさまワインセラーに向かっていった。
あんまり高いのは今日みたいな日に開けるのはちょっと勿体ないし…この人辛口派っぽいなぁ、なんて色々と想像しながら物色する。
選んできたのはサン・ロレンツォのキャンティ。
コルクを抜いてワインに注ぎ、それから彼の元まで持っていく。
『は、はい…お待たせ、しました』
「…結構いい香りするもん選んできたなぁ。お前もしかして酒嗜んだことある?」
『…知識だけ、持ってます』
「へえ、もっと高そうなもんいっぱいここのワインセラーにはありそうだったけど…分かってんな」
一口飲んでから、お気に召したのだろうか。
よしよしと撫でられてから、堪能される。
赤で合っていたらしい。
「り、リア…私にも何か…」
『…デスソースならあるよ』
「飲み物を下さ『デスソースは液体よ』ごめん、ほんっとごめんなさいお願いだから許して美味しいご飯食べさせてリアちゃんッ!!!」
「おい、お前のカゲ様泣いてんぞあれ」
『嬉しそうじゃない、そのまま放っときましょうよ四年くらい』
相当根に持ってんなぁ、と野次からも目線を飛ばされる。
残夏君とそう君がまだラウンジに残ったままだったからだ。
「リア、あまりやりすぎては舌が麻痺してお楽しみが終わってしまいますよ」
『じゃあデスソースはメインディッシュにしてあげよっか』
「おお、こっちの冷製ポタージュも中々…シェフの経験でもあるのか?こんな短時間で作っちまうなんて…」
『べ、別にそんな本気出したとか大人気なくガチで作ったとかそんなこと…♡』
「あー…あれは照れてらっしゃるねぇリアたん…」
