第4章 培われしは藍晶石の光輝
頭を悩ませる彼は、私の方に悪びれた様子で目を向ける。
『…いらないならそう言えば。はっきり言う人が好きって言ったじゃない…私はただ、私だったら嫌に思うなって………わたし、だったら…妬いちゃうなって、思って…』
「……妬いてたよ、馬鹿。…どこの誰とも知れねえ男から連絡がきて嬉しそうにしてんの見て、大人気なく妬いてた。だから、カッコ悪ぃの見せたくなくって嘘ついた…料理作って欲しくなったのだってそのせいだよ」
てっきり、強がって嘘ついたのがバレたから作ってくれたんだと思ってた。
彼は全て、言い切った。
教えてくれた、思ってたこと。
『…大人だから妬かないんじゃなかったの。私子供だし…妬くほどの魅力なんか持ち合わせてな「お前は!!…っ、そうやって不器用なのとか、本当はすっげぇ甘えたがりなところとか…そういうのが、可愛んだよ」……付き合ってて楽だからなんじゃないの』
「そんなこと思ったことねえよ。確かに面倒だとも思ったことねえけどな…他の、俺の知らねぇ野郎にお前取られんじゃねえかって不安になってたんだよ、俺も」
…そろそろ限界、抱きついていい?
こちらに問う彼の目は、少し恥ずかしそうで顔も赤い。
『ん。…ダメ』
「え」
『雰囲気で抱きつかせてあげるほど私は安い女じゃないのよ…カゲ様、さっき私の事叩いたわよねぇ?……妖館までお姫様抱っこ』
「え゛っ、…そ、そそそそんなドSな命令を私が聞くだなんてことはありえな『カゲ様、リアのこと四年も放ったらかしにしてたわよね?何人現地妻作って弄んでたの?何人女作ってきた?ねえ??』りりりりリアちゃん??」
呼び方が完全に素に戻っている。
これはあと一押し。
『…それなりの誠意も見せられないんなら二度と私に構わないで。……二度と、優しくしないで…その気にさせないで』
「……承知した」
ふわ、と再び抱えられる体。
呆然とする中也を置いて、コソ、と彼の耳へ言葉を発する。
『…遅い、の……ずっと、待ってたの…っ』
「そう泣くな…ちなみに現地妻も女も作っていないぞ?」
『…リアは男の人作ったけど』
「反逆のM!!悦いぞ悦いぞ!!…その男とやらには放置プレイのようだな?」
『着いてこなかったら契約破棄するから』
「!!!…はっ、上等だこら……帰ったら俺用に何か作り直せ!あんなもん無効だ無効!!美味かったけど」
