第13章 体育祭
勝敗はすぐに決まった。
「きゃー♡勝った!やったー!」
ニノはきゃーきゃー言いながらぴょんぴょん飛び跳ねて、全身で喜びを表してる。
わーっと大歓声に包まれる中、潤と翔くんが大きくハイタッチして。
仲間たちに揉みくちゃにされながら、潤は子どもみたいに無邪気な笑顔を振りまいてた。
潤の周りだけキラキラして見える。
その笑顔に心臓がドキンと大きく跳ねた。
ニノじゃないけど、こんなに心臓酷使してたら早死にしそう。
思わず胸を押えたら、そんな俺の様子に気づいたニノが
「俺たちの王子さま、カッコよすぎて困っちゃうね♡」
歓声に紛れるくらいの声で俺の耳元に囁いて。
あんまり楽しそうにクスクス笑うから
「本当にね」
素直に同意して、2人で顔を見合わせてしばらくクスクス笑ってた。
「ただいま、カズ」
「おかえりなさい♡」
「さっき智くんと何笑ってたの?」
「え?見てたの?」
翔くんが戻ってくるなりニノに聞いてくる。
ニノは驚いたように目を丸くした。
あの時の翔くん、仲間に揉みくちゃにされてたはずなのによく見えたな。
「カズのことはいつでもどこにいても見てるよ?」
めちゃくちゃ爽やかな笑顔だけど、言ってることけっこう怖くない?
「ストーカーか!!」
潤のツッコミが入るけど、今日もニノたちには届かない。
「やだー♡翔ちゃんてば///」
「本当だよ?で、何を話してたの?」
ニノは冗談としか思ってなさそうだけど、それでも嬉しさは隠せてない。
いや、翔くんは本当に本気で言ってると思うけど。
「智とのひみつだもん♡」
「えー?教えてよー」
「ないしょー♡」
イチャイチャがすごい…
あっという間に気温が上がった気がする。