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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


NYは初めてじゃないけどちょっと久しぶり


ほんと、この街並みは何度見ても飽きない。
見下ろした先に歩く人たちも建物も。


ここにいる理由はみんな違うだろうけど、ここで仕事ができるってことはあたしにとっては大きなことだった。




2杯目のアイスティーに口を付けたところで触らないと決めていたスマホが鳴りだした。


ママだったら後で折り返せばいいやって思ったけど、一応名前を確認してすぐに通話に切り替えた。



『もしもし!』

『無事着いたみたいで安心したわ』

『BOSSも無事にNYに入れたみたいでよかったです』

電話の相手はあたしのBOSS。
メイクを本格的に始めた時からずっとずっとあたしが目標にしてる人。

『明日のことだけど、朝そっちに車回すから一緒に行きましょ』

『いいんですか?』

『久しぶりに愛弟子に会えるんだから一刻も早く会いたいわ』

あたしだってもう今すぐにでも会いたい。
大好きだもん。


BOSSとの話に夢中になってると部屋の扉が開く音が聞こえたけど、電話をしてたからお出迎ができなかった。




「黒須?」


多分青峰君はあたしが電話してるって気付かなかったみたいで名前を呼ばれた。



『あ、ちょっとすみません…』

BOSSに断りを入れてから青峰君のいるドアの方までお出迎えに出た。


「おかえりなさい。ちょっと電話中で…」

「あ、悪り…」


謝ってくれる青峰君に目線でごめんねってしてBOSSとの電話に戻った。


『ごめんなさい』

『ねぇちょっとベイビー、まさか連れ込んでるの?』

『違うの。あたしがお邪魔してる』

『邪魔したわね。じゃ明日からよろしく』

『こちらこそ。チャンスをくださってありがとうございます』

『あなたが必要なのよ』


久しぶりのBOSSは相変わらずで、あたしの不安を見抜くように優しく言ってくれて電話が切れた。


絶対この人の期待に応えたい。



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