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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


黒須が起きてから使うだろうと思ってアメニティを用意させたのは正解だった。


初めて見た黒須のスッピンはメイクしてる時よりもちょっと幼くなるだけで、肌はすげぇ白くて綺麗だった。


黒須は相当身持ちが固てぇのかガウンにすら着替えなかった。


ホント俺信用されてねぇ
まぁ黒須だって俺がしょっちゅう女と撮られてることくれぇ知ってんだろうからそう思われんのはしょうがねぇけど無理矢理抱いたことなんて一度もねぇ。


取り敢えず茶化しても状況が悪化するだけだと思って、なるべく聞いてもらえるように手を出さねぇってことを伝えると、困りながらも着替えに行ってくれた。


とにかく黒黒須この部屋から勝手に出て行かせねぇようにするには、取り敢えずガウンに着替えさせるしか方法が思いつかなかった。


着替えるだけのはずが全然出て来ねぇ。

それでも声なんて掛けたら余計警戒させちまうだろうから、バスルームを何度かちらちら見ながら出てくるのをひたすら待った。


10分以上してそっと開いたドアから出てきた黒須は胸の袷をぎっちぎちに締め付けてる上に、手で押さえつけながらちょっと顔を赤くしてちびちびと小さい歩幅で歩いて、それでも俺の横に座ってくれた。


普段なら俺が茶を淹れるとか絶対ねぇけど、こんなガチガチの黒須に熱湯なんて扱わせて大事な手を火傷しちまったら仕事がポシャっちまうから、黒須に何が飲みたいか聞いてそれを淹れた。


ティーパックなんだから誰が淹れたって同じになる紅茶を美味しいって飲む黒須を見てると可愛くて、たまらずに髪に手が伸びた。


長い髪は柔らかくてツルツルで俺の指から逃げてく。

ちゃんと手入れしてるって感じがした。

登り始めた太陽が当たる黒須の髪と目はすげぇ綺麗だった。
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