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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第20章 明かされた事実


姉「もちろん愛聖と全く同じじゃない。あの子の場合は仕事中に母親の状態が急変したからって社長から連絡を受けたのはアタシなの。仕事中だった愛聖より早くうちの社長が駆けつけてたからひとりで逝かせた訳でもない。だけど奏音の場合は、そうじゃなかったって」

確かに話を聞く限りでは、似たような境遇であったと言える。

でも、だからと言ってそれであの女が愛聖を恨むのは違う話しだ。

姉「奏音はね、愛聖がドラマ主演を横取りしなければ自分の母親に晴れ舞台を見せる事が出来た。なのに仕事を横取りしたせいで病床の母親にそれを見せることも叶わず、本来仕事として報酬を手に入れる事も出来ず治療費や入院代を稼ぐ為に自分を売ってまでしていたとも話したらしいわ」

百「自分を売ってって?自分で自分を売り込みに行ったってこと?」

モモの疑問に姉鷺さんは首を横に振る。

姉「自分を売ってお金を手に入れるってのは、そういう事じゃないわ。分かりやすく言えば、女である事を売ったって事ね。悲しい事に、そういう風にタレントを食い荒らすクソみたいな輩がこの業界にはまだいるってことよ。もちろん人として、女としてはどんな最終手段だとしてもそれだけはやってはいけない事・・・愛聖も、未遂で終わったけどそういう危うい経験はあるの」

「なんだって?!まさか愛聖がそんな事をするはずがないだろう!」

百「え?!ユキ?!」

予想外の事に、今度はモモじゃなく僕が声を上げてしまう。

「愛聖が女を売ろうとした?!そんな事があるわけない!いい加減な事を!」

姉「嘘じゃないわ、アタシ聞いたんだもの社長に。実際それは未遂で終わったものの、社長はその事に対しての罰としてクビだって怒鳴って事務所から放り出した。でもね、社長は本当にクビにするつもりじゃなかったのよ。反省させて、頃合いを見て呼び戻そうとしてたみたい」

「だったらどうして愛聖は移籍なんかしたんだ!呼び戻すつもりだった?それなら早く戻してやれば良かったんじゃないのか?!八乙女プロダクションでキャリアを積んでいたのに移籍した・・・そのせいでまたゼロからのスタートだったんだぞ!」

百「ユキ!・・・ユキが言いたいことは分かるよ。だけどさ、今はカオルちゃんの話を、聞こうよ」





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