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砂漠の月

第2章 砂漠の月71~150


「スノボーやってた時、お前たちナンパされただろ? しかも、性質が悪そうなのに」
「あ……」
「あの時の俺は嫉妬してて結構みっともなかったと思うが、月子は嫌だったか?」
「そんな! 来てくれて嬉しかったし、安心し……あっ」
「そういうことだ」

晴久が言いたいことに思い当った月子が、言いかけて声を零したことに満足げに目を細めると今度は瞼、頬と唇を寄せてキスをする。
晴久からのスキンシップは月子に合せてかキスまでのふれあいが多く、与えられる温もりにゆるゆると強張った心がほどけていき、月子はほぅっと安堵の吐息を吐く。
髪を梳かれ、目を細めると耳を掠め耳たぶを指先で弄られてくすぐったくて首を竦める。首筋を撫でる指先に細めた目を開くと、唇にキスが落とされて月子は静かに目を閉じる。
とさりという軽い音と共にベッドに押し倒されて触れる手と唇に、羞恥を感じながらも大人しく受け入れると甘い吐息が零れる。
それは月子の心に出来たしこりを解し、傷を癒すように柔らかく与えられて月子は気が緩んだのもあり気付けば夢の中へと落ちていた。

「月子?」
「ん……ぅ……」

晴久は急に脱力したような月子に気付いて顔を上げると、すやすやと腕の中で寝落ちているのに気付き思わず脱力する。

「おーい、月子ー……?」
「んっ……は……ひささん、好き……」
「……ほんと、負けるよ。まぁ、俺らと同じように遊んでたらさすがに体力限界だよな。おやすみ」

出来たら目を覚ましてくれないかと控えめに声を掛けてみたが、返ってきたのは寝言での告白で晴久は不意打ちに顔を赤くすると仕方がないなと言いたげに苦笑を浮かべて身体を起こす。
身体を抱き上げても目を覚まさない様子に昼間の様子を思い出して、多少とは聞いていたがそれでも普段の運動下手はなりを潜めていたために自分たち婆娑羅者とほとんど一緒に滑っていたなと思い至る。
布団を掛けて頭を撫で、髪を梳くと気持ちよさそうな表情で手に擦り寄ってくる。無意識の行動が可愛くて何度か繰り返した後、広間に集まろうかと言っていたのを思い出し月子が寝てしまったので自分も今日は先に休むと伝えるために部屋を出た。
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