第2章 砂漠の月71~150
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クリスマスのデートが終われば、年末のシメや大晦日もあっという間に来るもので。
元就の背中に引っ付きながら、真っ赤にしてぎゅうっと顔を埋める。
「も、元就?」
「何ぞ、申せ」
がしりと片手を掴まれ。身体や体勢を固定された状態でぎゅっと抱き付いた。
何でこんな事になったんだろう。
冬休みのある日に浅倉さんから掲載する写真が欲しいなと強請られたのですよ。
元就が断るだろうなと思ったけど、写真の趣旨聞いて悪い顔。
「ある結婚雑誌と、もう1つ、恋人としての写真欲しいんだ」
「え、ウェディングドレス?」
「担当する筈だったモデルさんがインフルでさ」
ああ、私達は代役なのねと納得しちゃいました。
ぎゅうぎゅう、抱き締められてるこの状態が恥ずかしい。いや、男性がこう、女性を抱きしめる絵面が欲しいみたいだけど
私は何か恥ずかしくて元就にくっ付いてる。
「うーん、熱々な画が取れた」
僕も彼女欲しいなーと口を尖らせる浅倉さんに私やいつものスタッフも大笑いで
「よっし市ちゃんその笑顔!」
「早う終わらせよ!」
「ごめんね元就君!次それ着替えて着物で撮るから!」
「え、まだあるの?」
「お小遣い弾むよ?」
「頑張る!」
「市…現金よな」
わーい、お小遣い。
今度は皆でケーキいこっか。スキーも良いなあ
脳内であれやこれや考えてたら楽しくなっちゃって、元就の腕の中で楽しそうな良い顔だと皆さんから頭を撫でられてしまった。
「…元就、もう終わったけど」
「うむ、其方の抱き心地は良い」
しまった、クリスマスでお預けしちゃったせいか元就がなかなか離れない。
ぽんぽんと背中を優しく叩いてくれるのはいいんだけど
元就、ここ、スタッフさんにめっちゃ見られてるし笑われてる。
「市ちゃん、元就君きっと束縛系だよね」
「散れ、浅倉」
「あだぁ!?」
「浅倉君はドMだよね」
「皆で言うよねそれ!!」
浅倉さん、スタッフにもいじられキャラなんだ。いいのか?浅倉さん自覚してないよね。
結局お小遣い以外にお昼ご馳走して貰い
このままケーキバイキングに行こうー!と元就と2人で引きずらせていただきました。