第2章 砂漠の月71~150
二人が決めたのはほぼ同時で、顔を見合わせるとクスリと笑い合い気に入った香水の瓶をそれぞれ持ってレジに向かう。
メンズの瓶は包装してもらい、レディースの瓶はそのままで袋に纏めて貰うと市が黒羽を呼び、二人は満足気な表情で迎えの車に乗り込んだ。
「気に入って貰えるでしょうか?」
「きっと大丈夫、よ。お揃いだもの」
「だと良いですけど……」
買ったものを手に、少しだけ気分が落ち着いた月子が不安そうに呟く。
市はそんな月子を微笑ましげに見ながら再度大丈夫だと太鼓判を押す。
小さく頷いた月子の頭を撫でて毛利の家に月子を送り届け自宅に戻っていった。
クリーニングは小野の家に来ていたお手伝いさんが持って行ってくれて、受け取りもしてきてくれた。
元就にも晴久にもバレないでやってくれたことに市と喜び、お礼を言うと月子は自室で丁寧にラッピングしてクリスマスを待つだけとなった。