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Unlimited【ダンまち】

第96章 神年(しんねん)





神父様『病原菌を病原菌たらしめるのは…
悪意無き思い込み

それは…勝手な暴走を招き、死を招き、自らをも悪たらしめる

罪も罰も責任も後始末も全て人に支払わせて回る無間浪費もまた然り


これまでもしてもらえたのだから今後もしてもらえる
何もしなくてもしてもらえたのだからまたしてもらえる
ずっとずっとしてこれたのだから怒られないよね

自分はやりたいことだけして、それで周りは自分の身勝手の後始末の為に奔走して死んでゆく
やりたいことに組み込むことすら無い
しかし…ただただ漠然と、今後も周囲の助けが在って当然と思い込んでいる

全て思い込みの範疇でしか無く、一度として現実の心中とは向かい合ってはいない


罪の心とは、現実と向き合うことから始まる
それとは対極に当たる

罪を負うことからしていないのでは無い
見ることからしていない
思い込みで、悪いことをしたかもなんて不安に栓をして
全てを都合良く思い込み、歪め、全てと向き合うことからも逃げ続けている

その者が知覚している現実が歪曲してしまっている
その現実からも逃避させる手助けとなっている

全ては思い込みから始まったことだ


助けなきゃ
なんて始まりだとしても

ずっと思い込みで現実に蓋をし続けていれば、巨悪に成り下がる


その蓋は、思い込み

何も怒られないのだから間違っていないのだ
怒られても間違っていないのだ
どんなに酷いことをしても正しいのだ
優しいのだ

聞く耳なんてあったもんじゃない
それが状況をより悪化させ逼迫させてゆく…

次から次に、悪が拡がり、根を張り、芽を摘むことすら叶わなくなってしまう…


思い込みを悪とせず
悪意無き思い込みを善とし
それをばら撒き、全てに善と思い込ませて回る

それこそが…癌化、半グロ化の始まりかと存じます』

そう熱を孕んだ論説を続けていた


神父様『罪も罰も責任も後始末も負う覚悟が無いんじゃない
ただ自分のしたことと向き合う覚悟が無いだけ
善だと思いたくて、したことが悪くないと思いたくて
思い込みで知ることからも向き合うことからも逃げてるだけ

ただただ我が儘で、善人気取りな未熟極まりない赤ちゃんです


未然に防ぐこと等出来ません
癌一同も半グロも根っこは同じ

思い込みで、向き合うことからも背負うことからも逃げ続ける弱者でしか無いのですから』


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