第1章 前編 時の彼女と死の外科医
そしてそれから少し時間が経った頃、なんと海軍が店に押し掛けてきた。
2人は見つかりたくないが特に変装もしなかったので誰かが通報したのだろう。
ローは大皿に乗せられたステーキを手に取ると、めんどくせぇと呟いた。
「まだ食べるの!?そういえば今までこんなに食べてるところ見たことない気が…」
ユーリは4皿目のモンブランを手に取り、海軍がこちらに近づいてきているが気にしてはいなかった。
「まぁ、こんなに食うのは久しぶりだな」
確かにローは今まで食ったり食わなかったり、食ったとしてもそこまで大量に食べてた記憶はなかった。
コラソンが死んでから、あまり食に関する興味がなくなり今日まで小食だったのだろう。
「おいおまえら!賞金首がこんなところで悠長の飯食ってるとは良い身分…」
「それにしても何皿同じもの食うんだよ。よく飽きねぇな」
「今ここに用意してあるモンブランを、全て完食するのが私の使命だ。いつかの恨みを晴らすためにな」
数名の海軍がユーリとローを取り囲み何やら言ってきたが、2人は完全にスルーしていた。
ローはやっぱり我慢できなかったので突っ込んでしまい、ユーリは素知らぬ顔で黙々とモンブランを食べていた。