第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
うわずる声からは
焦る気持ちがバレバレで
〈やっぱりな…〉
どんよりと気分が暗くなる
アンタのせいだと
怒鳴って当たり散らして
大嫌い、だと
キッパリ言って離れたいのに
〈…ゴメンな、姫凪。
俺のせいで苦しめてる…〉
耳に届いたのは
聞いてるだけで苦しくなる様な声
『な、に…今更…』
〈あんな事、するつもり無かった
ただ、影山でいっぱいになってる
お前の頭の中に
少しでも俺を残したくて…
悪かったと思ってる
でも、抑えられないくらい
俺…お前が…好きなんだ〉
国見から出てるとは思えない
切なくも熱い
言葉の数々
すべてにおいて無関心だと思ってた
私にあんな事したのも
気の迷いだと思ってた
こんなに真剣なんて
〈影山より俺のほうが
お前を好きだ…〉
思ってもなかったよ
でも、だからって
フラフラしてる場合じゃない。
ハッキリ言って
ケジメを付けて
影山くんにチャント謝りたい
戸惑ってる時間は…無い!