第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
情けない。
こんなに惨めなんだ
萎えりゃ良いものを
布施の声に動く身体が
情けない。
ガツガツ奥を貫き
後悔を快楽で書き換えようと
腰を振り抜く
甘い声なのに
泣いてるみたいに聞こえる
布施の声
いっそのこと
本当に壊してしまえたら
二人で壊れてしまえたら
痛みも悲しみも
感じなくなってしまえるのに、な
「布施…」
『かげや、ま…くん…』
重なる声は甘く儚い
いつもと変わらない終演の時が迫る
欲を混ぜ合わせる様に
身体を重ねて果てる
布施のナカに溢れた俺の欲が
布施から溢れる欲と混ざり
肌を汚す
自身を引き抜くと
激しく突き上げ過ぎたのか
少し血が混ざった愛液が
絡み付いていた
「布施…すまん…」
混ざる血の色に
我に返り
横たわる布施に視線を戻すと
『謝らないで…私が悪い、の…』
涙で汚れた顔を隠しながら
掠れた声をあげる