第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
宿題を終えオヤツを食べようと
手を伸ばした時
「…あ、悪ぃ
家からメールで
早く帰って来いってさ」
影山くんが携帯を見て
大きな溜息を吐いた
『そうなんだ…残念…』
「…俺も…もっと布施と
居たかった…
また明日、来ても良いか?」
私を宥める様に頭を撫でてて
オデコに軽いキスを落とす
『うん…来て欲しい…』
オデコじゃ足りない
もっともっと…触れて欲しい…
「…!!!
お、おぅ!じゃあ…また明日!
の、前に便所!」
閉じた目を
見開かせるスピードと音量で
立ち上がり
荷物を纏めて部屋を出る影山くん
『そんなに慌てて離れなくても…』
小さな不満を漏らしつつ
真っ赤になった耳を目にした
私の心は浮き上がってた
「あら、影山くん帰っちゃうの?」
『家からメールが来たんだって』
「そうなの?残念ね~
影山くんの分も晩御飯作ろうと
張り切ってたのに」
「毎日お邪魔してスンマセン…」