第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
徹っていっつも
自信満々で
悔しいくらいモテモテで
いつも自分のペースで
余裕あるのが
デフォだと思ってたから
こんな顔するだなんて
知らなかった
幼馴染で
小さい時から見てて
お互いの事は
なんでも分かると思ってたけど
そんな事なかったんだ
私も徹も
まだまだ知らない事だらけで
もっともっと
話し合ってぶつからなきゃ
ダメだったんだよね?
『それを言うなら
私も一緒だよ?
孝ちゃんと居た事で
徹を傷付けたでしょ?
今もそんな悲しそうな顔させてる…
ねぇ、もうそれも手遅れかな?
消す事は出来なくても
上書きする事は出来るんじゃない?
…ダメ…なの?』
逸らされた視線の先に
移動して
瞳の中に徹を捉えると
「…ダメなわけないじゃん
バーカバーカ…
姫凪、ごめん…ね?」
私の手を握って
グッと距離を縮めて
抱き締めた
『徹…私もゴメンね?
嫌な思い一杯させたでしょ?』