第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
吐き出しても吐き出しても
踏み出すにはまだ怖いかも知れんけど
タラレバに泣いてる場合じゃないって
素直に思えた
独り言でも聞いて貰えるなら幸いだ
そう思ってた…はずやのに。
「…おい。
俺は掃除する言うたやろ」
『あぁ!スイマセン!…でも!
侑どう思います!?
昨日帰る間際に
"好きやで"って言うたくせに!
朝にはサクラに!!
いや、私も人の事…言われへん…けど』
北さんの腕を何度も掴んで
グラグラ揺らしては
「分かった、聞いたるから
揺らすな集めたゴミがまた散らかる」
掃除の邪魔をしてしまう
『あ…スイマセン…
別に無理せんでも…』
「どの口が言うてんねん
サッサと話し。
掃除はその後するから」
そう言って隣に腰を下ろす北さんに
昨日からの事をゆっくりと話す
もちろん襲われた事は言えへんけど
それ以外の事は自分でも
驚く程冷静に話せて
北さんも黙って聞いててくれた