第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
すると…
「なぁ?あそこに居ったんて
稲荷崎の宮ツインズか?」
「は?知らん。
誰や?ツレか?」
どこかしら知ってる名前が
聞こえて来た
侑らの友達やろか?
そんな事を思いながら
聞き耳を立ててると
「ツレ?ちゃうちゃう!
俺アイツらメッチャ嫌いやねん!
特に侑!!
アイツらと中学一緒で
同じバレー部やってんけど
試合に負ける度にボロクソ!
ポンコツやポンコツや言われてな
ホンマむかつくねんアイツ!」
「へー…キツイ性格やねんなー」
「そやろ!?そのクセ女には
すーぐエエ顔してシレッと持ってくし
ホンマ垂らしもええとこや!」
うっわー…嫌なモン聞いてもうた。
彼氏の悪口とかただの僻みやとしても
気分ええもんちゃうし
聞こえんかったフリはして
サッサと侑の所に戻りたい…けど
声の主は私の行きたい道に居座って
愚痴を続けてて
出るに出られへん。