第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
なんか良いお嫁さんになりそうなサクラに
対抗心やないけど
ちょっとメラメラしてもうて
チラリと時計を見上げて
片付けの終わった台所に視線を落とす
「オニギリ位やったら
作れるやろ
まだご飯余ってるし」
エプロン持って悩む私に
クスリと笑ったサクラが
「洗い物とか手伝ったるから
ササッと握ってまい?
食べ切れへんかっても
持って帰って食べて貰えばエエんやから」
エプロンを付け直して
洗い立てのボウルを手渡して来た
『サクラ!ありがとう!
明日なんか奢る!
確か北さんから貰った梅干しが
まだ残ってんねん!
ダッシュで握って
着替えする!』
急いだ事でチョットいびつな
オニギリを詰め
お互いの部屋で着替えて
玄関を出た
『うわ、時間ヤバない?
走る??』
余裕あるとは言い難い時間に
サクラを急かす