第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
恥ずかしくて
無意味に野菜を切り刻む私を見て
「結局ノロケやん!
…治くんはスイッチ入ったら
止まらへん感じやろか…
ずっと腹ぺこみたいな…」
『ずっと腹ぺこ!?』
「うん…スタミナエンドレス的な…」
サクラもチャッカリ惚気て来る
幸せそうに笑う顔に
ずっと心のどっかで燻ってた
モヤモヤは少しずつ晴れて行った
同時に作り終えたお弁当
サクラの袋だけ異様に大きい
『治くん、そんな食べるん?』
「あぁ…絶対途中で
腹減った言う思うねん
せやからオヤツ代わりのオニギリを
作ってみた
向こうで買うたら何でも高いやん?
治くん毎回デート代出してくれてるから…」
『やばっ!サクラめっちゃ気ぃきくやん!
侑もお腹減った言うやろか…
でも…時間ない…かな』