第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
「答えろや」
怖…くないわ!
姫凪が泣いて帰ったんは
事実やろがい!
チャント詰めな…!
「いや!俺の事なんかどうでも
エエでしょ!
なんで姫凪が
泣いて帰ったかって…」
真っ直ぐ俺を見る北さんに
グッと足を踏み出すと
「そんなんも分からんから
姫凪が泣いて帰ったんやろ
他の女と食った
パンケーキで脳みそまで
甘なってんか?」
逆に俺が北さんに
間合いを詰められ
「やっぱりチャラ男
…そう思われても
文句言えへんなぁ?」
緩んだネクタイを
ギュッと締め直される
「それでも
婆ちゃんから梅干し習いたい言うてた
姫凪を泣かしたんは
俺か?それとも…」