第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
そのまま唇に…と動く俺の身体
本能で動き出したら
止まらへんのは治だけやない
俺もや…
でも、神様は
俺へのストッパー動かすのが
早い様で…
『…いや…侑のアホ…!
こんなんせんといて!
…なんでなん…侑とは…
普通で居たいのに…』
治が踏み越えたポイントより
前で姫凪の悲しげな声に
身体が止まる
その”普通”じゃ足りへんのは
俺だけなんや
そう思うには十分で
「…せやったな。
お前があんまり
可愛い顔しとるから
食いたなった!
悪乗りし過ぎた、堪忍な。」
抱き締めてた身体をユックリ離す
『…ホンマ悪さし過ぎや
勘違いするから止めて言うたやん!
ほら、サッサと食べて戻ろ?』