第3章 2 暖かな黒の中で
「やだぁ、やめてっいやぁ…!」
何の抵抗にもならない言葉は冷えた空気に溶けて消えた。
熱く火照ったそこに、憎らしい程にゆっくりと触手が触れる。
「っ、ア…んんっ!」
滴る蜜をまんべんなく塗りたくるように、上下に何度も行き来する。
勿論その時に、小さくその身を主張するクリトリスにべっとりと触手を這わせることを忘れない。
「ゃあ…っあ、んんんぅっ!」
触手の動きに合わせて、ビクビクと跳ねる身体。
一度ぐるりと充血したクリトリスに触手が纏わり付いただけで、私は呆気なく果てた。
「、っぁああ、!!」
快楽に任せ、ビクビクと痙攣する身体に容赦なく触手がクリトリスを攻める。
「、あっぁあっ!、だめっいま、イッた…のにぃ、っ!」
ぐちゅぐちゅと一定の動きで攻められて、そのまま二度目の絶頂を迎えた。
はあはあと息を整えながら、未だに触れられていないところがじくじくと疼くのを感じて、訳が分からなくなった。
無意識にヒクン、ヒクンと触手を誘うそこへ、今度こそピッタリと触手が張り付いた。
でも、それはすぐには入ろうとせず入り口を少し押すだけですぐに戻ってしまう。
焦らされている。
それになんの意味があるのかは分からないが、ずっと嫌がっていた私の意思はいつの間にか、それを待ち望むかのように息を飲んでそこに集中していた。
くちゅり、くちゅりと小さな音が、やけに響いて聞こえる。
「、ぁあ…っぁ、なんでっ」
思わず声に出た言葉にハッとして口を塞いだ。
今、私は何て言おうとした??
冷静になろうとするが、また入り口を少し押して膣が期待に震えるのを確認したかのようにして戻る触手に意識が奪われる。
いやだ、こんなの…どうかしている。
早く、中に欲しいと思ってしまった。
そんな私に気付いてか、先程まで悪戯に入り口付近に触れていた触手が、ゆっくりと入り込んでくる。
「っ、ぁああ、あっ!」
まるで、それを待ち望んでいたかのように身体が震えるのを感じた。