第5章 purple
「…亮介さんと話してきたよ」
「うん、」
こういう真面目な話は
ちゃんと聞いてくれる松本くん。
「泣かなかったよ」
「へえ、すごいじゃん」
ほんとにこの人は
年下なんだろうか。
私がこうやって
甘えられるのは何故だろう。
「…もっと褒めてくれる?」
「なんなら頭も撫でてあげる」
「…泣いて顔面崩れても引かない?」
「もう知ってる」
「歳上なのに甘えてもいいの?」
「いいよ、それはマジで嬉しい」
「…のくせして仕事では歳上ぶるかも」
「仕事できる人って格好いい」
「…また、一緒にいてくれる?」
「うん、ずっと一緒にいてあげる」
偉そうな言葉を並べる彼が
眉を下げ目を細めて
見たことないくらいの
優しい微笑みをくれる。
「ほら、おいでよさん」
そう言って腕を広げた年下の彼は
強がりでワガママで優しくて
カッコよくて色気があって
アイドルで嵐で松本潤で。
可愛いだけじゃない年下男子は
悪くない。
END.
「それでは松本くん卒業式を始めます」
「は、はい」
「ではさん、どうぞ」
「じゅ、ん…」
「…はい」
「…潤、」
「はあい」
「じゅんじゅん」
「……」
「じゅんたん」
「……」
「じゅーたん」
「アウト」