第34章 10年越しの告白
それから2年後、俺は翔さんのいる大学に入学した。
キャンパス内で友人たちといる翔さんの姿を発見…近付いていくと俺に気が付いた翔さんは俺の方に向かって歩いてきてくれた。
「おぅ、松本。久しぶりだな」
「久しぶり、翔さん。相変わらず綺麗だね」
「ははっ、お前も相変わらずだな。まだそんなこと言ってんのか」
「いつまででも言い続けるよ?翔さんだって許可してくれたよね?」
「それはそうだけど、いい加減諦めてるかなって思ってた」
「俺はしつこいからね、まだまだ言い続けるよ」
「そっか…」
うっすらと微笑みを浮かべる翔さん。
「櫻井、講義遅れるぞ」
「あっ、わりぃ…今行く」
友人に声を掛けられ返事をすると俺の方へ向き直りニコッと笑った。
「じゃあ、またな…松本」
振り向き1歩踏み出した翔さんに慌てて声を掛けた。
「翔さんっ」
「え…」
足を止め顔だけ俺の方を見る。
「好きです」
翔さんは、『ふっ』と笑うと俺を見つめた。
「俺に告白するなんて7年早いんだよ…」
「だよね…」
翔さんは手をあげると再び歩き出した。
更にそれから2年後、翔さんの大学の卒業の日。
「翔さん、好きです」
「5年早いんだよ」
更に更に2年後、翔さんのいる会社に入社した日。
「翔さん、好きだよ」
「「3年早いんだよ」」
それから2年…今の俺たちの関係はというと…