第145章 あなたにもう一度後日談(3)あとがき2
それを天界から見ていた老いた神と、その隣に居た金色の瞳の男の子。
ーー案ずるな記憶は消す。あの子はいずれお前と交わる。宿命は逃れられない。
ーー……はい。
しかし記憶を消されても尚、男の子はその花の名だけは忘れることはなかった。
ーー……解った。なら、一つだけ贈り物をさせて欲しい。この花は冬の月が本当に綺麗な夜にしか咲かない……幻の花。
「ひまり」
この時に花が咲いていたのは天女が心を尽きたのではなく……お嫁さんになったからかもしれない。
二人が出逢った時に花が咲いたように……。
これが「真実の花」
「我からの贈り物だ。受け取れ」
聖夜の贈り物。寄り添って眠る二人に『真実の夢』を神は送り届けた。