第143章 あなたにもう一度後日談(3)後編※R18
やっと宴もお開きになり俺は身も心もズタズタにされながら、ひまりに今夜は明け方まで癒して貰おうと決め……鬼の住処を後にした。
「……本当にいいのかな?二日間もお世話になって」
ひまりは濡れた髪に櫛を通しながら、少し心配そうな表情を浮かべ鏡越しに話し掛けてくる。
ーーこれは皆の者からの贈り物だ。二日間子供達は預かる。たまにはゆっくり夫婦の時間を過ごしてこい。
予想外の言葉を口にした信長様。
最初からそのつもりで、宴を安土城で開いたのだと後から聞いた。
「折角の贈り物だし、受け取らないとね」
俺はそう言いながらもひまりと久々に二人で過ごせる喜びと、時姫を心配する自分が居るのも確か。どっかの馬鹿がしきりに世話をすると名乗り出てたし……。
(一応、手出したらどうなるか三成には散々脅しておいたけど)
念の為、佐助に見張りを頼んでおいた。大丈夫だろう。
俺は立ち上がりひまりを、
背後から包み込む。
「俺と二人は嫌?」
「子供達の事はやっぱり気になるけど……でも、嬉しいよ?」
「嬉しいよ?」
「ふふっ。すっっごい嬉しいです!」
そう言って鏡の中で花のように笑う、ひまり。こんな姿を二日間も独り占めしたら当分は、大人しく仕事に専念が出来るかもしれない。
(……欲が出て、余計に手がつかなくなる可能性もあるけど)
「……とりあえず後で、ゆっくり何処に行くか考えよう」
「後で??」
俺はひまりの手に、こっそり城から持って帰って来た物を渡す。
「まずはじっくり時間かけて……」
若い頃の俺とナニしていたか、聞いてから。
ひまりは手に渡された、赤い衣装を見て顔を引攣らせ……俺は後ずさろうとする身体を、素早く引き寄せた。
「これ着てくれたら、そこまでイジメたりしないから」
「うっ……///」
「嘘つきサンタ貰う約束したし」
「……し、たけど///でもっ!こんなの着る約束はしてないよっ!///」
「……駄目??」
ひまりが弱いのを知って、わざと瞳をうるうるさせお願いする。