第105章 あなたにもう一度第二幕(4)
ーーーーの罪は重い。
それでもあなたは……………。
それでも………?
ゆっくり瞼を開ける。
すると生温かいものが滑り落ちて。
顎の下にポタポタと流れた。
(あれ……?な、んで……泣いて?)
再び訪れた夜。
私は涙を拭うこともなくぼっーとしていると、襖が開き家康が部屋の中に入ってくる。
「家康様、おかえりなさいませ」
一応仕えている身の私は、ここに来てからは敬語を使っている。
最初は何処と無くぎこちなかったけど、今はわりと自然になってきた。
(今夜はすごい冷え込んでる……)
開いた隙間から冷たい空気が流れ、私は思わず自分の身体を包む。
すると、
はらり……。
肩が暖かくなった。
「……寒いなら着てれば?……………って!あんた何で泣いてんの!?」
「え……?あっ!こ、これは何でもないです」
泣いていた事を忘れていた私。慌てて目元を擦り首を左右に振る。何でかと聞かれても自分が一番解らない。