第101章 あなたにもう一度(17)
そんな事を考えていると、突然ひまりは振り返り頬を赤く染め、訴えるように俺を見上げる。
「……そ、のっ///さっきは……逃げちゃてごめ、んねっ。ちゃんとお城に戻って、子供達に謝ったら……」
いっぱい、抱いて下さい。
「や、約束ねっ///」
こんな可愛い約束されて
今すぐにでも
食べたかったのに……
「あ、あとっ!もしまた喧嘩して気持ちが離れたり、もしも見失ったり……例え消えたとしても……」
私は必ず
『あなたにもう一度ーーーー』
「その事を約束します」
月明かり照らされた
笑顔が
本当に綺麗で
『家康様』
《ズキッ》
『抱いて下さい』
《ズキンッズキンッ》
『あなたにもう一度ーーーー』
「二人とも、今すぐそこを離れるんだっ!!!」
《ズキンッ!!》
「家康!!!!!」
「ひまり!!!!!」
確かに
繋がれた手。
しかし
行き先だけは
別だった。
「……どうして、私の名前を?」
今すぐにでも
抱きたかったのに……
そこに居たのは
触れることさえ出来ない、
まだあどけない表情を浮かべた
ひまりだった。
あなたにもう一度〜第一幕〜完〜