第94章 今を生きる
「ああ、部屋の奥の戸棚…クローゼットを開いて一番左側の天井だぜ。俺と長谷部で作った格納式の階段があるんだが、二人が上に居るなら降りてる筈だから開ければすぐだ。」
「左だな!解った、ありがとう。行ってみるんだぞ!」
そう言って鶴丸さんに頭を下げれば、横から飛び出した貞ちゃんが勢いよく手を上げる。
「はいはい!俺も行きたい!みっちゃん、いーだろ?なっ?」
「だめだよ。貞ちゃんは本丸の案内が全部終わってからね?ちゃんと皆に挨拶をして、それからゆっくりすればいいじゃない。それから…」
「OK、OK。わーかった!約束の事だろ?ちゃんと優しくするから大丈夫だって。んじゃ、さっさと行こうぜ!伽羅ちゃんも行くよな!」
「……その呼び方はよせ。‥行ってやらない事もない。」