第94章 今を生きる
「言われている?ほう、それでか…俺も随分有名になったものだな。ははは。」
「うん、兄弟の間ではね。どれだけの人が気付いてるかは俺も解らないけどさ。それで、元からあった気持ちを超えたのがいつからか解るか?」
主の鍛刀でも戦場からでもない、主を想う刀が鍛刀した三日月さん。今までに無い形でそうなった特別な気持ちだよな!凄く気になるんだぞ!
「ははは、可愛いやつめ。まぁ落ち着け、そう乗り出さんでも話してやる。」
机の上に乗り出していた俺の鼻先を指で突くと、中庭へ顔を向けて話し始めた。
「初めてここへ来た時からあった主を想う気持ち、それを一度目の俺は主を見守る事で緩やかに増していくのが心地好くてなぁ、言葉にもした事はなかった。」