第110章 思わぬ出会い(6)
智「一体何がどうなってんだ?」
帰宅後、便利屋の事務所に集まって皆で話をしていた
和「あのお爺さんの話を聞く限り、私が調べた女性と潤くんが調べた女性は同一人物のようですね」
潤「…その女性が翔兄さんのお母さんだというのも…」
雅「でも話では二人は仲良しじゃないの?」
翔「…多分な…でも解らないのは、何故仲の良かった友人の子供を置き去りにしなければならなかったのか…」
あのお爺さんの話を聞く限り、社長婦人がそんな事するようには思えない…
何か訳があるんだろうか…
潤「智兄さん…どうする?」
智「そうだな…今後は社長婦人と翔くんの母さんの関係を詳しく調べるか…後は櫻井社長の…」
翔「…俺、櫻井社長に会いたい…」
潤「え!?」
俺は今の自分の気持ちを皆に伝えた
翔「智くん…やっぱり櫻井社長に会うのにもアポイントメントが必要かな…」
智「え…そりゃあ必要だろうけど…何で翔くん急にそんな事…」
翔「会って櫻井社長が俺の父さんなのか…もし櫻井社長が俺の父さんなら、何故母さんが一人で俺を育てなければならなかったのかが知りたいんだ」
和「翔兄さん…気持ちは解りますが、突然会いに行っても門前払いされるだけですよ?息子が会いに来たと言っても、向こうはスキャンダルになるような事は避けたいでしょうし…」
…確かにそうだろうけど…でもそれじゃ何時までたっても…
智「…解った」
翔「え?」
智「今回の事、あまり大野グループの名前を使わない方が良いけど、この際仕方ない」
翔「い、良いの?」
智「ただしジイチャンには内緒にな」
翔「あ、ありがとう智くん!」
翌日智くんが直接アポを取ってくれ、俺は櫻井社長に会える事になった