第104章 君が好きだから
~翔side~
喫茶店の昼の営業が一段落し、潤は買い出しに出ていた
俺が行くって言ったのに『大丈夫、俺が行くから』って言って出掛けた
…前に和也が言ってた俺の解らない食材があるとみた…
片付けを終わらせ店番をしていたら、潤が帰って来たんだけど、何故か店に戻らず自宅の方に向かって行った
翔「…どうしたんだ?」
気になった俺は、とりあえず店を準備中にして家に入ると玄関に荷物を置いたままにしていた
中に入るとリビングから声が聞こえたから中に入ろうとした時
潤「ある日その恋人が性的暴行を受けたんだ…」
圭「…え?」
性的暴行…?それって…
潤「暴行を受けた後は酷かったよ…身体を障るだけで怯えて…恋人に対してもそうだった…今は触るのは大丈夫だけど、恋人との身体の関係はまだ出来ないんだ」
やっぱり俺の事…
潤は俺の名前を伏せてはいたが、事情が解らない俺は何故潤がその事を話し出したのか疑問だった
潤「で、俺その人に聞いたんだ…恋人とセックス出来なくて辛くないかって…そしたら『確かに辛いけど本当に辛いのは恋人だし、セックスだけが恋人との繋がりじゃない。それに恋人は俺を通してあの男を見てるから怖いんだ…だから恋人が、俺を見てくれるようになるまで待つよ…何年でも』ってさ」
雅紀…俺の弱さを責めるどころか気遣って…
俺は雅紀のその優しさに胸がいっぱいになった
…何時までも雅紀の優しさに甘えてちゃダメだ…
俺も先に進まないと…