第27章 小さな太陽と大きな背中
~日向side~
あと1点取られたら···オレたちは負ける。
紅白戦も、終わる。
部活の中での試合だけど、負けるのはイヤだ。
負けたら、そこで終わりだから。
勝ちたい。
勝ちたい。
絶対勝ちたい。
勝てるイメージを思い浮かべて、出来るだけ集中する。
影「日向。ボケっとすんな」
「してねぇし!!」
集中してたんだし!
クソ~、影山め···
フンっと鼻息を荒くすると、向こうのコートがポジションに付いて行く。
サーブは山口か···
いや、偉そうに山口かとか···言える立場じゃないけど。
それでも、キャプテンとかのサーブに比べたら取れる確率は高い?かも知れない?
別に山口を侮ってるわけじゃないけど、山口は強烈なサーブ打って来ることなかったし。
こっち側のコートのメンバーを考えたら、レシーブヘタクソなのはオレだし、狙われる確率は高い。
さっきまでもそうだったし。
···それより?
何でキャプテンは城戸さん抱きしめてたんだ?
なんかあったのか?
···誰か、泣かした?とか?
城戸さんを泣かせるような事をするヤツは、影山とから月島とか···?
「なぁ影山、お前もしかして城戸さん泣かしたのか?」
影「はぁ?何でだよ!」
「だって、さっき···」
コソっと言って、キャプテンを指をさした。
影「···知らね」
「っていうかさ?前から思ってたんだけど」
影「あ?」
「キャプテンと城戸さんって、つき合ってんの?」
影「あぁっ!!」
何で影山が怒るんだよ。
ちょっと聞いただけじゃんか。
「だって何のためらいもなく抱きしめたりとかしてるし、いつも仲良いし」
それに···
オレ、見ちゃったんだよね。
青城の体育館でトイレに行ったり来たりさまよってる時。
あんまり人が通らない所で、キャプテンが城戸さんを抱きしめてるところ。
烏野のジャージ被せてたけど、あれは絶対に城戸さんだった。
いつの間にかに、2人とも名前で呼びあったりしてたし。
だから···そういう事なのかな?とか、思ってたんだけど。
いっつも影山と来るし、影山と帰るし。
違うのかな?とかも思ったけど、本人に聞きづらいしなぁ、とか。
でも、どうしてその事を考えると心がチクチク痛くなるんだろう。
胸に手を当ててみても、よく、わかんないし。