第27章 小さな太陽と大きな背中
東峰先輩?
やっぱり東峰先輩はチームのエースで···みんなから信頼されてるから、苦しい場面で希望を託されてるんですよ?
澤「旭が···どうかした?」
微動だにしない私を覗く澤村先輩に私はニコリと笑ってせる。
『やっぱり···チームにエースは、絶対必要ですよね!』
澤「え?···あ、あぁ、もちろんそうだけど···?」
首を傾げる澤村先輩の腕に手を置き、大きく深呼吸をする。
『あと少しで勝てます。なんかいろいろモヤモヤしてたけど、吹っ切れそうなんです。絶対勝ちましょう、大地さん!』
まっすぐ目を見て言うと、ポンっと背中に手を当てられる。
澤「勝つぞ。例え紅白戦でも、な?」
『はい!』
誰一人欠けることなく、みんなで進みたい。
どんな事があったとしても、少しずつ解決していけばいい。
時間がかかっても、それでも。
私だって、随分と遠回りして来たんだから。
それも、今日で終わり。
さっき···そう決めてきたんだから。
縁「はい、ボール。城戸さん?ナイスサーブ宜しく!」
『頑張ります!』
縁下先輩からボールを受け取り、サーブ出来る位置まで走る。
影「日向!俺のハンバーグの為に命懸けで拾え!」
日「お前のハンバーグなんか知るか!···ってか、ハンバーグってなんの話だ?」
菅「あ、それオレも気になった」
遥か後ろから、影山逹の声が聞こえて来る。
影山、大丈夫だよ。
紅白戦の結果がどうなっても、ハンバーグ食べさせてあげるから。
何なら日向君も菅原先輩もどうぞ?
ほんのりと暖かくなっていく心を感じながら、私は緩みそうになる口元を、キュッと閉じた。