白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
「また明日な?
チャント寝ろよ?
今日帰したんだから
次のお泊りは断わんなよ」
タクシーで去る間際
私に念押す光太郎に
笑顔で”分かった”と返し
夜の道を行くタクシーのランプを
見送った
この時、そのまま泊まってたら
歯車の回転は
ズレなかったかも知れないし
光太郎の笑顔に影がさすことも
なかったのかも知れないね
ゴメンを何万回重ねても
この日のこの時
アナタの手から翔び立った事は
謝りきれない
捕まえててくれたのに
バカだね、私は。