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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


戸惑いながらも止まらない足は

『ク…ロ!』
「姫凪ちゃん!」

「『え?』」

二人を引き合わせる

重なった声に
更に戸惑いは大きくなるけど

「姫凪ちゃん…
えっと…なんで?」

私を呼ぶ声が嬉しくて

『…ジュース…今度チャント奢ります…
相談も…まだある、かも…
だから…あの…』

頭で考えるより先に動く唇

「それってさ…」

『また…です。
じゃあな、は嫌です…
またね…クロ!』

恋とか愛なんかじゃ
ないってのは分かる
私には彼氏が居て
クロにとっては
ただの世話の焼ける後輩くらいなのも
分かってるのに

なんでこんな事言っちゃって
こんなにドキドキしてるの?

なんでこんなに

「お…おう。
俺は全然いつでも歓迎、だし…
ってゆっか、クロって…」

『…呼べって、言いました
クロで良いって…だから…』

この人との距離が恨めしくて
それを潰したいって思うのかは
全然分からない
なのに

『…終わりなんて、嫌…
クロと仲良く…したい』

気持ちだけが先走って声になる
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