白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
すっかり胃におさめて
空っぽになった手が
まだ湯気の立つ袋に伸びる
「あ、あぁ…どうぞ?
一個イケそうなら
そのまま食って良いぞ
俺はこっちのハンバーガー食うから」
笑って中身を差し出すと
ハンバーガーにも少し興味ありげに
チラリとまだイッパイ詰まった
コンビニの袋を見る
「こっちも半分こしますかァ?
どっちも食いたいって顔してマス…ブッフォッ!」
意外にも食い気タップリの
お姫様に思わず吹き出して
「ハンバーガーじゃなくても
姫凪ちゃんの好きなヤツ
半分こで良いデスヨ?」
未開封の食べ物をズラリと並べ直した
『…食いしん坊とか思ってますか?
ガツガツ食べる子は…引きます?』
笑われた事で躊躇したのか
ショボンと俯く姫凪ちゃん
引く要素皆無だし
むしろ俺は食う女のが好きだけど
ショボンとした顔すら可愛くて仕方なくて
もう少し見たくなってしまう
モチロン余裕ぶっこいて眺めてたら
大変な事になるって
予測は出来る
出来るんだ…。