第25章 トド松とデートのような何か
「いいから見せなさい!」Σ「わぁぁっ!?」
抵抗されるも、どうやら腕力は私の方が勝るらしく、わりとあっさりスマホの奪取に成功。ふっ、ちょろいわね。
「ま、待ってちゃん!なんでもするから何も見ずに返してぇぇッ!!」「なんでもする?じゃあ黙ってそこで大人しくしてなさい」「そんなのあり?!」
涙目で懇願してくるトド松を軽くあしらい、私はスマホのメッセージを確認する。
履歴を表示すると…
予想は的中した。
『トッティ、今度の日曜日空いてる?合コン行かない?』
…ほう。ほうほうほう。
合コンですか。合同コンパですか。
メキメキ…「ちゃん、指!指スマホにめり込んでるから!ヒビ入るからやめて!!」
えー、他には?
少し履歴を遡ってみる。すると出るわ出るわ、女の子からだと思われるメッセージがそれはもうたくさん!
『最近遊んでくれないからつまんなーい!前は必ず週1で会ってくれてたじゃん!』
『こないだはありがと♪また一緒にお出かけしようね♪』
『今度ホームパーティーやるんだけど、トッティも来るー?っていうか絶対来て!』
ほー…
なるほどなるほど。
これは熱烈ですわねぇ…
メキメキメキメキ…「ぎゃぁぁッ!壊れるぅぅッ!?」
「トド松…いえ、トッティ?随分とまぁ、仲のよろしい¨彼女¨さんがたくさんいらっしゃることで☆」
私はスマホを地面に落とすと、それ目掛けて足を踏みつけ…る直前で静止させる。
「ひぃぃッ!お願い、それだけは!!っていうか彼女じゃないよ、みんなただの友達で…!」
「ただの友達にしては距離感が近すぎない?頻繁に会ってた子もいるみたいだし?」Σ「う!」「そりゃあデートも得意になるわよねぇ?」
いかにも私にゾッコンみたいなフリをしておいて、この衝撃の事実…ふふふ、どう懺悔させてやろうかしら。
けどまぁ、私も鬼じゃないわ。
「ねぇ、トッティ♪私お腹が空いちゃったぁ〜♪」「……へ?」
「私ぃ〜、今は高級フレンチが食べたい気分なの☆スマホさんの命が惜しければ…分かるわよね?」Σ「おッ、奢らせていただきます!!!だから許してぇぇ!!!」
そんなわけで、ざっと20万円ほどトド松に食事代を奢らせました。ね、別に鬼じゃないでしょ?