第1章 伝説の始まり
第一時 講義 軌道と霊力
「……。」
何故か私の隣に座る朽木さん。
『気にしない気にしない…。』
第二時 講義 斬魄刀講義
「………。」
相変わらず私の隣の席に腰を下ろす朽木さん。
『無視無視…。』
第三時 講義 魂魄基礎
移動した教室でも私の隣に座る朽木さんに、遂にクラス全体がざわつき始めた。
『無視無視む…』
講義が終わり昼食の為、滅多に人の来ない演習場の桜の下に向かって歩き出している私の隣を当たり前のように歩く朽木さんにすれ違う生徒からの視線が集中した。
人通りの無くなった所を見計らい、私は意を決して朽木さんに意見した。
「あ、あの朽木さん?」
もう無視出来ないし、辞めてもらおう。迷惑だし…
「…なんだ。」
「今からお昼休みなんですけど…」
「だからなんだ。」
「昼食を食べるので…と言うかなんで付いてくるんですか?」
「…そうだな。」
「そうだな…じゃなくて。いい加減にして下さい!!
いっまで付きまとうつもりですか?
昨日のことが気に入らないなら謝ります。なので私の事はほっといてください!!」
「……ハァ。」
「!?」
た、溜息って…
「貴様が昨夜言ったではないか『関係ない放っておけ』と」
「…はい」
「今日これだけ共に過ごしたのだ、これで俺と貴様は『関係ない』では済まんのではないか?」
………は?
「え?ちょ、ちょっと待ってください。
私がそう言ったから、今日朝から女子寮の前で待ち伏せしてたんですか!?」
「……だからそう言っているだろう。」
……実はこの人バカ何じゃないか?
「………ふっ。」
無意識に笑が零れた。
私はこんなバカに振り回されていたのか。
「………。」
朽木さんをチラリと見ると、笑われたからかムッとした顔をしていた。