第64章 original~如何にして個とするか~
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「霊圧上げたり、虚化する分には、魂魄に影響無さそうやで。」
場所は四楓院家の別邸。喜助の実家とでも言うべき家だ。
「引き受けてくださってありがとうございます。」
「自分でやれへんかったんかいな。」
「アタシじゃ、ダメなんすよ。どうも彼女には加減してしまうようで。」
「あの子、それに気づいてたで。ま、アフターフォローの件もあったし、ちょうど良かったわ。」
「どうすっか、彼女のポテンシャルは。」
「霊力の扱いは俺以上やな。」
「それについてはアタシよりも、だと感じています。」
「霊力のタンクも大きい。しかし回復は遅いな。体感やけど霊威は2等。しかもまだ磨かれそうやわ。ポテンシャルしかない。」
「2等、すか。」
「虚化については申し分ない。スキル面での課題はあれど、戦闘センスは抜群やで。」
「ありがとうございました。データが取れましたので暫くは大丈夫です。」
喜助お前、なんで蓮美を死神にさせんかったん。崩玉の影響が無くとも、同じくらいの強さにはなったはずやのに。もし、死神になっていたら、お前のその心のしこりも無かったはずやろ。
「平子さんの胸の声が聞こえた気がします。」
そうやってパソコンをカタカタと触り始めた。
「彼女に、地獄は似合わないでしょう。」
しばらく考えた後、どこか納得した。
「……あぁ」
そういうことかいな
「まぁなんにせよ、ポインティとの関係、このままやとアカンやろ。簡単に言葉にはできへんのやろうけど。お前の"中"のポインティと、今のポインティに乖離があるのは仕方ないことや。お前が気持ちはっきりさせな、あの子の時間は短いんやから無駄な時間過ごさせることになる。……て、正論言うてもしゃーないか。」
「もう少しだけ、整理したいんス。割り切れていたはずなんスけどね。」
「まぁ、俺は口説く準備できとるさかいに、俺の我慢続くまでは待っといたるわ。」
そう言って部屋を出た。
ポインティは確かに蓮美ポインティと同一人物だ。
だけど、今のポインティには蓮美にない部分もある。単純に時間経過による変化と捉えてもいいかもしれないが、それを喜助は受け入れられへんのかもしれんな。
なにをもってその人とするのか……なにをもって決定づけるのか。