第64章 original~如何にして個とするか~
平子さんの斬撃を受け流しながら会話する。
「言ってしまえば、一護も発生の仕方はちゃうんよな。それはそうとして、一護もポインティちゃんのセンスも関係あるんやろうな。」
一区切りついたところで虚閃を放った。
「びっくりした、目ぇから虚閃した?」
「目は不意打ち、拳や刀は狙いやすさ、口は威力、で使い分けますよ」
「そんなにレパートリーあんの?」
「こんなことも出来ますよ」
斬魄刀を薙ぎ払うとそこから虚弾が発射された。
「俺らができへんことすなよ」
「破面が虚弾を使っていたんで、それで覚えました。すこし応用していますけど」
「その観察眼もすごいな。」
褒められてばかりだ。
「なんだか気分がいいですね」
そう言いながら今度は斬撃に紛らわせて、縛道を放つ。
「吊星か」
「あ、触れるとビリッとしますんで」
雷月の柄と吊星が繋がっている。
「斬魄刀の能力と縛道を上手く組み合わせてこんなこともできるんですよ。触ってみてください」
「アホ言え、触るバカおるか!」
「大丈夫です、ちょっとビリッとするくらいです、肩こり治りますよ!」
「ほんまか?」
「……はい」
「なんや今の間!騙されへんぞ!」
平子さんは反撃と言わんばかりに、斬撃を続ける。
斬撃が速くて、重い。太刀筋に癖もあるから読みにくい。
「虚化外してみてや」
「いま!?」
斬撃を流して虚化の仮面を外す。
「お、余裕そうやな」
虚化している平子さん相手だから押されている。じんわりと汗がでてきた。
「ポインティちゃん、視線があかんわ。俺の太刀筋読もうとして、瞳が揺れてる。その隙付かれるかもしれんで……」
「!?」
「こんな具合に」
視野の外から鞘が迫ってきた。私の視線を読まれたらしい。
「仮面やと視線わかりにくいやろ?せやから外してもらったんや。視線読まれると、死角が読める。鬼道得意で斬魄刀の能力も中~遠距離攻撃のものが多いから、接近戦は避けてこれたかもしれへんけど、気ィつけや……ほら、ここや」
脇腹に平子さんの手があった。感覚でわかる。これは……赤火砲だ。
「と、鬼道への対応は流石やな」
手に込められた霊力を計算して、相殺できる霊圧を放った。
「視線については、克服させてください。」
「そしたら、俺の仮面を割ってみ、それで演練終了や。」
