第63章 original〜尸魂界西梢局篇 散〜
翌日、私の魂魄の修復がなされた。
「では、はじめます。」
待って、と喜助さんの手を止めさせた。
「昨日、『なんで死神になったのか』って言ったよね。」
「聞こえてたんスか」
「死神になって欲しくなかったのは知ってる。でも、死神にならなかったら、私たちはこうして会えてない。死神になっちゃった以上は、ずっと貴方の横で歩いていけるように、戦で死なないようにする。もっと鍛錬して、心配かけないようにする。崩玉の守番なわけだし。だから、もうあんなこと言わないで。私は後悔してないよ。」
「勿論、アナタの力はちゃんと評価しています。伸びしろもある。数百年すれば、卯ノ花隊長クラスに匹敵するまでの力になると踏んでいます。」
卯ノ花隊長の戦闘力が未知数だけど。
「……なってしまったことは仕方がないッス。アタシよりも長生きしてくださいね。先に地獄で待ってるんで」
「いや、なんで地獄に行く設定。」
彼はもういいですか?と言ったので、もう一言、と加えた。
「乖離した私たちが無事混ざり合えば、今まで通りの佐伯ポインティとなります。彼女は喜助さんに、蓮美として認めてもらえて嬉しかったみたいです。今となってはそれは私の情だったのかもしれません。だけどそれもまた佐伯ポインティの情なんです。私の情は佐伯ポインティの情です。」
そう言わないと、今回の喜助さんの言葉は刺さりすぎる。
「蓮美として言いたいことはそれだけです。」
喜助さんははい、と言って胸に手を当てた。