第62章 original~尸魂界西梢局篇 贄~
「崩玉を刺激して、魂魄の維持ができるようにしてみる。」
「私的利用ができないように鬼道で封されているのに、そんなことできるの。」
「私は死神ではなかったけれど鬼道の扱いは死神以上だった。それに、真央霊術院で教える以上、鬼道や霊力に関する座学も学んだわ。彼の横で新しい鬼道を開発するのも手伝ったこともある。覚えてないでしょう。」
「記憶にございません。」
マウント取られてる???仕方ないですよねぇ、貴方が箱なら私それ壊さない限り全部見れませんし?そんなことしたら脳がパンクしますし???
「あの人の鬼道を突破できるのは私だけ。」
「私は何をすればいいですか。」
「消えてなさい。」
「ん??」
世界が揺れる。蓮美は迷いなく歩いていくのでそれを追おうとしたが。壁が床が消えていく。私の身体も溶かされていく。
魂魄の外壁が侵食されて溶かされかかっている。
蓮美は魂魄の奥だからまだ大丈夫だろう。だけどこのままあの血の池に入り浸ったっていると本当に溶けてしまう。
魂魄の外側が少しづつ染み出し、内部に影響を及ぼしている。離れないと!
意識が戻るも身体と魂魄のバランスが悪いのか身体をろくに動かすことも出来ない。
「あと15分もすれば息絶えよう。」
蓮美を信じよう。崩玉を使って何をするのか分からないけれど、彼女を信じてみる。魂魄の緊張を解いた。どんどん掻き回されて侵食されていく。でも絶対に溶かされない。
身体から魂魄の一部が染みでようとしたところをなんとか捉えた。魂魄の核たる部分さえ無事ならば最悪なんとかなる。覚悟は決めた。
染みでようとした魂魄をなんとか霊力へと変えた。
「双蓮蒼火墜!」
魂魄を霊力に変換した為か、大博打であったが、鬼道を放つことが出来た。不完全なものではあったが、彼らならばこれだけでも私の霊圧を感じてくれるはずだ。
だけど。絶対大丈夫。これで必ずなんとかなる。
あとは天命を待つだけだ。