第61章 original~尸魂界西梢局篇~
「修学旅行に行く前に先に海外デビューしちゃうとは。」
「空座町と雰囲気異なりますね!ここが英国ロンドン!」
時は数日前に遡る。
「お主に頼みたい事がある。」
「一番隊に、ではなく?」
「勿論、一番隊長であるお主に、ということもあるがこの任務お主以上に適当な者は瀞霊廷内にはいないとみた。」
現世のゴタゴタ系は私に任されがち。馴れたもんですよ。
「要件は?」
「イギリスのロンドンへ向かえるか。」
「んんんんんん?なにゆえ?Why?」
「尸魂界 西梢局よりこのような書状が届いた。」
書状?そんなところから届くのか?
要約すると以下の通りだった。
ここ数ヶ月、イギリス ロンドンを中心に魂魄が消える事件が起こっている。魂魄が昇華されるでも、ドラゴン化するでもなく、どこかに消え去ってしまう。魔女や魔法使いで調査したが原因特定には至らなかった。よって、魂魄に精通する東梢局の力をお借りしたい。
「質問です。」
「なんじゃ。」
「尸魂界、ウエストブランチ、は聞いたことあります。ヨーロッパの方の尸魂界だ、と。ドラゴン?魔女?魔法使い?ちょっとよくわからないのですが。」
「……真央霊術院でもそこまでのことは学ばぬ。卒業していないお主には尚のことじゃな。良かろう、尸魂界 西梢局について教授する。」
ドラゴンとは、日本でいう整にあたる存在で、向こうでは闇堕ちしたドラゴンここでいう虚は斬魄刀によってあるべき元に還るが、それ以外は飼育して利用するらしい。
魔女、魔法使いはドラゴンの使役や管理、捕縛、殺処理を担当する者達。東梢局の尸魂界でいう死神的な立場だ。ただ存在の近さで言うならば死神よりも滅却師や完現術者の方が近いとのこと。
死んだ人の魂、浮かばれなければ皆異形の物になってしまうのならば、死神のような存在も生まれないというわけかな。
そして、一言、じい先生が付け加えた。
「今述べたことは伝聞情報じゃ。各尸魂界は交流は持たない。それぞれがどのように魂を慰めるかは正しく知られておらぬ。」
「その交流を持たない他の尸魂界から要請がくるってことは……ロンドンにとってはやばいんですね。」